第2回いとしま8.6平和劇を終えて


 私たちいとしまハローピースアクトは、昨年度より糸島地区母と女性教職員の会からバトンを受け継ぎ活動しており、今回の平和劇上演が10回目となりました。

 本年度も糸島市市民提案型まちづくり事業の一環として、また、たくさんの皆さまの賛助をいただき開催することができました。この場をおかりし、お礼を申しあげます。

いとしまハローピースアクトは、糸島の未来を担うこどもたちを中心に、子どもも大人も、みんなが育ちあう場作りをし、子どもたちの表現活動を支援し、子どもたちに戦争体験と命の大切さを演劇活動を通して語り継ぐとともに、平和劇に取り組むことにより糸島市民の平和の意識を高め、それに関わる大人や子どもたちのつながりを深めることを目的として活動をしています。平和劇は、学習や体験を大切にし大人も子どもも一緒になってみんなで創りあげていく劇です。

今年の舞台の題材は、この糸島に現存する青い目の人形“ルースちゃん”でした。

みなさんはルース人形をご存知ですか?私は、今回始めてこの人形の存在を知りました。昭和2年にアメリカから渡ってきたこの人形。物言わぬ人形がこの日は大切なメッセージを伝えてくれました。

してはいけないこと、過ちと分かっていても私たち弱い人間はその欲望に駆られてしまいます。それが、自分の愛する人たちや大切なものを傷つけると分かっていても…最悪の結末しかおとずれないのに。。。そして、その結末を見た時どれだけ愚かな事だったかを知ります。それが戦争。それなのに幾度となくそれを繰り返してしまいます。それは、私たちのこころの中に『平和』と『戦争』がいつも共存しているから。恨みに対して恨みで応える連鎖を続ける限り、きっと戦争は続くでしょう。昨年の平和劇“原爆の火~平和への祈りを込めて~”では、憎しみからは何も生まれない…『相手をゆるすこと、それが平和への第一歩』ということを学びました。今年はどんな学びがあったのでしょうか?こうやって学んできた子どもたちが、いつか大人になったとき、平和運動のリーダーシップをとってくれると信じております。そう願いながら、私たちは子どもたちにバトンを託します。メッセージを送り続けます。そして、このバトンがより多くの皆さまに渡ることを願い、これからも一歩ずつ歩んでいきます。当日の舞台をご鑑賞いただいた皆さまには、今を生きている意味、これからを生きる意味を感じてもらえていれば幸いです。本当に大切なもの…それはなんでしょうか?それぞれの想いを胸に、それを心のどこかに留め、それぞれの一歩を踏み出してもらえればと思います。

今年は、可也小学校でのフィールドワーク、そして合宿と6年生以上のリーダーを中心に一丸となって頑張ってきました。

後期は、市民提案型まちづくり事業での採択事業 『地域平和教材DVD』 を制作します!!

タイトルは…

平和の大使 青い目の人形 「ルースちゃん」~平和な世界は子どもから~

 前期に学んだ成果をここにまとめます。完成したDVDは市内の小中学校と公民館へ配布します。観賞会も開き、地域の皆さまにも観ていただく予定です。どうぞお楽しみに!!

いっしょに活動してくださる皆さんも募集しています。お気軽にお問い合わせフォームからお問い合わせください!!

いとしま8.6平和劇代表 江川 佳世